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好きなものが矛盾していたら上手に身体切り裂いてやっていくしかない。違う違う。統一点を見渡せればいいのになぁ。何一つ意味は無いので確かなのは脳内麻薬の分泌量だけ。かみさまを信じれば天国に行けるってのはアル意味真実で、日頃から信心深く脳内麻薬をイエスキリスト(その他諸々)宛に分泌し続ければ、死ぬときも大量に脳内麻薬が出てお花畑に行けるらしい。錯覚を送りあって幸せならそれでいいじゃないか。だからわたしは、それが錯覚だと知ってあえて、押し付けるよ。28日に言っていた、ずっと心配していた人が、じょうずに錯覚に自覚的に絡め取られてしあわせになれそうなんだ。嬉しいばかりです。
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舞踏会メモリー ここはビネ・デル・ゼクセのギルトホール。 評議会からの招集をかけられたクリスとサロメが礼拝堂で待機していた。 「しかし今日の召集は腑に落ちませんな。」 「そうだな」 サロメのことばにクリスは同調する。 世界情勢に平穏が訪れた今、騎士団も失ったものは大きかったが、かつての活気を取り戻し、襲撃を受けた街も復興しつつあった。 ゼクセンとグラスランドの間の和平交渉も順調に進んでおり、攻め入るものがいない現状でゼクセン騎士団の務めは、有事に備えて鍛錬を怠らないことくらいだった。 まあ、つまり平和でヒマ…なのである。 そんな折の召集であったからサロメの疑問も至極当然のものであった。 「まあこの答えはいまからじっくり聞くくことにしましょう」 どうやら迎えの役員がやってきたようだ。 二人は礼拝堂を後にし役員に伴われ評議会へと向かった。 「クリス様!サロメ様!おかえりなさい」 ブラス城に帰ってきたクリス達をルイスが出迎える。 「…疲れた。馬を頼む。」 そういって馬を降りクリスは城内へと向かって行く。 「クリス様…?」 首を傾げるルイス。 「あの…何かあったのですか?」 同様に馬から降りたったサロメに問いかける。 「ええ…まあ…」 言葉尻をにごらせる物言いのサロメである。 その口元は手で隠されているものの緩んでいるようで… そんな物言いにますますわけがわからなくなるルイスであった。 「舞踏会…ですか?」 ルイスがクリスへ聞き返す。 「ああ。そうだ。」 憮然とした表情でルイスに答えるクリス。 「まったく評議会のヒマ人が!」 ドン!と机をたたくクリスのただならぬ様子にルイスは早々に執務室から退散することにした。 「ドレスだなんて…恥ずかしいじゃないか…」 一人残されたクリスはぽつりとつぶやいた。 評議会からの召集は、今回の戦いで活躍した者たちの栄誉をたたえ舞踏会を開催する。 という通知であった。 栄誉をたたえというのはあくまで建前で、実際は評議会議員の奥方やパトロンである貴族の女性のヒマツブシなのである。 理由さえあればいいのである。 しかし、建前ではあるが、今回の戦いの立役者であるクリスにも参加が義務付けられたのである。 しかもあろうことか女性の正装で、という指示つきなのである。 当然クリスはその申し出を拒んだ。 「騎士として戦いに身を投じたのです。騎士の正装はこの銀の鎧ではありませんか。」 「舞踏会に鎧姿で参加するなど聞いたことがない。」 「し、しかし…サロメも何か言ってくれ。」 「クリス様。私も鎧姿はどうかと…。」 いつもクリスに甘いサロメだがこのときばかりは評議員に味方した。 理由は簡単、クリスのドレス姿が見たいから…である。 「サロメがそう言うなら…。」 全幅の信頼を置いている者の言葉にすっかり騙されて(?) ドレスを着ることを承知してしまうクリスであった。 「クリス様。失礼します。」 「あ、サロメ」 「ルイスから聞きましたよ。なにやらご機嫌ななめだそうで…」 「それはっ!!」 「そんなに舞踏会がいやですか?よい気晴らしになるかと思いますよ。」 「参加するのはいいのだが…正装というのが…」 「務め…と思われては?」 「だったら騎士らしい格好をさせてくれればよいのだ! ドレスなんか……」 「その…慣れないし、恥ずかしいじゃないか…」 「皆クリス様のドレス姿を楽しみにしていますよ。その…もちろん…私も…」 「見たい…というのか?」 「ええ。さぞお美しいでしょうな」 「…そんな風に言われたら…いやといえないじゃないか」 結局ドレスを着ることになってしまうクリスであった。 「サロメ、どうだろうか?」 ここはビネ・デル・ゼクセのダンスホールの控えの間。 舞踏会に出るため、ドレスを身にまとったクリスがサロメの前でターンして見せた。 「とてもよくお似合いですよ。」 瞳の色に合わせた薄紫色のイブニングドレスはクリスに本当によく似合っていた。 「そうか?…なれないからくすぐったいな。」 そういいつつも少しはにかんだその表情からは 悪い気はしていないことが読み取られた。 「ドレスを着られたのはご幼少のころ以来でしょうか?」 何かを思い出したかのようにサロメがそんなことを口にした。 「ん!?…ああそうだったかな…」 ―そういえば幼いころ舞踏会に行ったような気がする 「ええ、確かあれは…」 昔を懐かしむようにサロメが語りだす。 ―え???なんでサロメが知ってるんだ!? 「ワイアット様!」 サロメは直属の上司であるワイアットの姿をようやく見つけだし呼び止めた。 「ああ、サロメ。準備のほうはいいか?」 「ええ、しかしわたしまで舞踏会などと…」 ワイアットが参加するのは当然としても、未だ騎士見習いでしかない自分が舞踏会にでるというのは場違いな気がしてならなかった。 「そんなに難しく考えなくていい。まあ気晴らしだと思って参加することだ。」 いつものようにワイアットは気さくに言葉をかけるのだが… 「ですが各界の要人も参加されるのでしょう?」 「だからこそ…だ。普段は見えない人間関係なども見えてくる。今のうちにいろいろと見ておくのはいい勉強にもなるだろう。」 「勉強、ですか。」 そんな意図があったのかと初めて気づかされる。 自分のような騎士見習いが、世界の情勢を垣間見るよい機会をワイアットが設けてくれたのだ… サロメは自分の未熟さを痛感させられたのだった。 「まあそれは建前だ。ゆっくりと楽しむといいさ」 うなだれるサロメの肩をポンと軽くたたき、ワイアットは会場へと向かう。 「はい!」 サロメはあわててワイアットの後を追った。 そして舞踏会会場。 「では俺は外の空気でも吸ってくるか。」 会場への入り口を前にしてワイアットはそんなことを言い出すものだから、サロメは聞き返した。 「ええ?会場には入られないのですか?」 「う~ん。人ごみは苦手でな。」 頭を掻くしぐさをしながら会場をあとにしようとしたそのとき 「お父様~!!」 鈴を転がしたようなかわいらしい声が響き渡る。 声のした方向を見やると一人の少女がこちらへと駆け寄ってくる。 少女は透き通るような銀の髪を二つに結わえ桃色のドレスを身にまとっていた。 天使がいるとすればこういう少女のような存在なのだろう… ついそんなことを思わせる少女であった。 「おお!どうしたんだ?!」 ワイアットがその少女を抱き上げる。 「わたしね、お父様のところに行きたいって言ったらお母様がこれを着せてくれたの」 「そうか~よく似合っているな」 「ホント?うれしい……その人は誰?」 「あ、わたしは」 突然自分のほうに話が向けられ、思いがけず言葉が詰まる。 「ああ、そうだったな二人は初対面だったな。これはクリス、俺の娘だよ」 そういってワイアットはその少女をサロメの前に立たせた。 「ワイアット様のお嬢様」 「クリスだよ。」 初対面の相手に物怖じせずにっこり、と無邪気な微笑をたたえるクリス。 「はじめましてクリス」 そういって二人は握手を交わした。 「かわいいだろ?俺の自慢の娘だ。クリス、こいつはなサロメといって俺の下で働いてくれている騎士の卵だ」 「じゃあクリスと一緒だね!」 一緒というのがよほどうれしいのかクリスは両の手でサロメの手を掴んで離さなかった。 「一緒とは?」 そんな彼女の手を払うことなどはできず、そのままにしてサロメはワイアットのほうを振り返る。 「はは、クリスはな、騎士になりたいんだとさ。」 「そうなんですか!」 「うん!クリスお父様と同じ騎士様になるの!」 「まったく困ったおてんば娘だ。」 そんなことばとはうらはらにワイアットの表情にはうれしさがにじみでており、クリスへの愛情がかんじられた。 「そうだ、クリス。お父さんはこれから大切な用事があるからこのお兄さんと舞踏会を楽しんできなさい」 「うん!わかった。」 「え、え?!」 「じゃあ頼んだぞサロメ」 「え、ワイアット様!?」 そしてワイアットは会場をあとにし、二人が残されることになった。 「わぁ~きれい」 舞踏会場では色とりどりに着飾った貴婦人たちがダンスを楽しんでいた。 まだ5歳とはいえ少女のクリスは目を輝かせてダンスを見ていた。 「一曲踊っていただけますか?かわいいお姫様」 そういってサロメは恭しくひざまずきクリスの前に手を差し出した。 「うまく踊れなくてもいい?」 「ええ、曲にあわせて好きに動けばいいですよ」 「じゃあ踊る!」 そういってクリスはサロメの手をとった。 「そんな事があったのか。」 「ええ、クリス様は覚えていらっしゃらないでしょうな」 「ああ。舞踏会に行ったことがあるのは屋敷にドレスがあったから覚えていたが…」 会場へと向かう間、サロメはかつての上司と舞踏会の夜に交わした会話に思いをはせる… 「こんなところにいたか。探したぞ」 中庭のベンチに腰掛けているサロメの後姿をを見つけ、ワイアットは声をかけた。 「あ、ワイアット様!すみません。」 その声にサロメはあわててふりむく。 見るとサロメの隣でクリスはすやすやと寝息を立てて眠っていた。 夜も更け、いくら舞踏会で気が高ぶっているとはいえ、子供のこと眠気には勝てなかったようである。 「疲れて眠ってしまったか。」 「ええ、あんまり幸せそうに眠ってるから起こすのがかわいそうで…」 少し風に当たって休憩しようとしたところそのまま眠ってしまったということだった。 「そうだったか。」 クリスの髪をなでてやりながらほっと胸をなでおろすワイアットであった。 サロメに娘を任せたもののサロメもまだまだ騎士見習いの15歳。 会場に二人の姿が見えなかったときは もしや誘拐されたか!? と思いあわてて二人を探し回ったワイアットである。 それはやはり親バカといったところか… 「サロメ…」 「はい…?」 「もしもクリスが騎士になるようなことがあれば…クリスのこと頼んだぞ。」 ―俺ではクリスをまもってやれないから… 「はい!それはもちろんです。」 グラスランドとの戦いが続くこの状態で騎士でいる以上万が一のことを考えて、 ということもあっただろうがそれだけではないようなワイアットの物言いに、なにかぬぐいきれない疑問がサロメの胸を掠めた。 しかしあえてそれを問うことはしなかった。 ワイアットが何か重大な秘密を持っていることはうすうす気づいていた。 だが、自分がそれを追及する立場ではないことは十分承知しており、なによりワイアットのことを信頼していたので気づかないふりをしていた。 いつか必要なときがくれば自分にも話してくれるだろうと思っていたから… 「…サロメ?…どうした。ぼ~っとして。」 「!…クリス様……いえ、少しばかりワイアット様のことを思い出しておりまして。」 「…父にも、見せたかったな。」 「…きっと見ていらっしゃいますよ。」 「うん。そうだな…。」 そして会場には室内楽団の奏でる音楽が流れ出す。 「ではお美しいお姫様、一曲踊っていただけますかな?」 そう言ってかつてと同じく手を差し伸べるサロメ 「ええ。喜んで。」 そしてその手をそっととるクリス。 「今夜は足は踏まないでいただきたいですね。」 「いくらなんでも5歳のころとはちがうからな!」 そんな会話があったにもかかわらずなれないハイヒールのためか足は幾度となく踏んづけられ、有り余る体力のせいかクリスのダンスにたっぷり振り回されるサロメであった。 (終わり) 舞踏会の夜に※・に続く(注・R18)
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Mの憂い@-4th.Stage★Come back from Long journey Chapter1 前進あるのみ 太陽の日射しが燦燦と降りそそぐ真夏日ではあったが、湿度が低く、頬をなでる風はさわやかで、雲一つない空は見つめるほど引き込まれてしまいそうな真っ青な空だった。 やがて日が傾きシッタカ山の稜線を赤く染める頃、東の空では望月が出番を待っていた。 ふふんドームの西側2番ゲート近くの木陰に、大型ボックス車とセダンが停まっていた。 セダン車の方には真里菜と理恵世そして愛知警部補が乗っていた。 「とうとう今日でケリがつくのか。」 蟹派が運転席側の窓の外でタバコを吸いながら呟いた。 「あ、遅れましたが、例の爆破事件、お預かりしていた起爆装置の破片と見られるものを調査したところ、米軍基地のものと判明しました。」 愛知が思い出したように報告すると、 「あらま、じゃあ爆破の犯人は米兵さんかしら?」 真里菜は頬づえを突きながら呑気に笑った。 「それは、まだ調査中です。」理恵世が少し申し訳けなさそうに答えた。 一方ボックス車の車内には、世慧、揺、雲丹、典子、瞳海が乗っていた。 そこに野琵が戻ってきた。ドアを開けて車から降りるながら世慧が聞いた。 「処理終わったか。ご苦労さん。ところでゲート前に皆集ってきてたか?」 「ええ、いましたよ。それどころか、招待しなかった者まで来ているようですよ。どうしましょう。」 「まあ、いいだろう。じゃあ13個揃ってるかどうか念のため。」 世慧が目で揺に合図をして、改めて確認をさせた。 「はい。」小型のモニターを確認しながら「大丈夫です。」と、返事をした。 「よし、いよいよだ。あっちの皆さんにも声を掛けてきてくれ。」 一同は車を降りて、1番ゲート前に向かった。 ゲート前には、ゆかり・亜梨葉・人志、梨生・帆羽・黒田・割賦、太良登・芳尾、真予、冦夢・夏生、星人の13人が来ていた。 「はーい、では、みなさん、ここでふふん性マラリアの予防注射を行います。」 「注射きらーーーい。」「あたいもやだっ。」典子と割賦が半べそをかいて騒ぎ出した。 「一応、先程洞窟前のマラリア菌を駆除しておきましたが、万が一という事も有りますし、洞窟の中までは保証できませんよ。」野琵が冷たく説明した。 それが違う不安まで誘ったようで、二人は余計騒ぎ出してしまった。 「そうよ、先日米兵がイチコロでなくなったって聞いてるわ。ここは我慢しどころね。 ほんの少しで終わるから、ね。」 署長が優しく言い聞かせるようにしり込みする二人の背中を軽く押した。 全員に注射をし終わると、野琵は世慧に報告した。 「よし準備OKです。僕はこれを車に戻して追いかけますから行っててください。」 「わかった。さあ、皆さん行きましょうか。僕についてきてください。」 世慧自身袖を伸ばしながら皆に声をかけた。全員がぞろぞろと、ついていった。 最後尾で、半べそをかきながら俯くゆかりを尻目に亜梨葉が上機嫌ではしゃいでいた。 「うふふ。とうとうだわねー。やっとだわねー。あら?ゆかり先輩元気ないわね。」 「ぅん。私、行くのやめようかしら。」 血が止まったかどうか確認しながらも、また泣きそうになっていた。 「なんで?どうしてよー」 「彼がね、彼がね・・・・別れようって・・・。」 「男なんていくらでもいるわさ。気にするな。別れは新しい出会いの始まりよ。」 「・・・」恨めしそうに亜梨葉の背中を睨んでみたもののどうなるものでもなかった。 歩き始めてからしばらくすると洞窟の前についた。 西の空のオレンジ色もすでに褪せていた。天には、既に幾つかの星が瞬き始めていた。 「さ、皆さんそれでは行きますよ。」 誰もが不気味に暗く静まり返った闇の向うに、莫大な財宝が眠ることを信じて、いや、願っていた。 いくつかのランプや懐中電灯が何人かに渡された。 入口は天井も低く、人間が1人か2人がやっと通れる程に狭かった。 世慧を先頭に揺、野琵、瞳海、そして雲丹の腕に典子がくっつくというよりぶら下がるようについていった。 「皆さん足元に気をつけてくださいね。少し滑るみたいですから。」 杷明都が振り返って小声で注意を促した。 続いて蟹派や真里菜達が一列についていった。 「こ、怖えええ。」「寒いわ・・ここ。」 梨生達はもう一塊になって、今にもお互いの足がもつれそうな状態で進んでいた。 「ちょっと、足踏まないでよ」帆羽が小声で言うと、 「だから痛いって、、狭いんだから横にくっつかないでよ。」 梨生が思わず叫んだ声は洞窟内にいた小動物を嚇してしまったようで、一斉に飛びまわるそれらに、一同も一層の恐怖を感じた。 「ほら、ゆかり大丈夫?おいていかれるわよ。」「待って~。」 いつの間にか、二人の関係は遊び仲間の先輩後輩から友達へとかわっていた。 程なく進むと、突然視界が広がった。 後続の太良登達や夏生達も広場にたどり着いて全員が再び揃ったところで、世慧が以前に米兵からメールで送られてきた壁の文字を見つけランプで照らした。 「今、この文字を解読しますから少し待っていてください。」世慧が言うと、 杷明都がリュックから取り出したPCを開き早速調べ始めた。 「あら、ここ、どこにも通じてないのね。」真里菜が何気に言い放った。 「行き止まりってこと?地面とかにも何もないのかしら。」 理恵世が冷静に懐中電灯で照らしながら周りを見渡した。 「いやああああああああ、帰るううう。」 割賦大声で喚き出した時、それが原因かどうかは不明であったが、洞窟内で鈍く重い地響きが起きた。小さな岩や土が天井からバラバラと降ってきた。 「きゃ、」「ぉいいい、冗談だろおお」「ヒィィィィィ。」 しかし、皆は姿勢を低くして頭を抱えるしかなかった。 幸いそれはすぐに止み、誰も大怪我する事もなく何事もなかったように思えた。だが。 「ぁーー。」帆羽が声にならない悲鳴をあげてさっき来た方を指差した。 一同は言葉を失った。青ざめるを通り越して無表情になっていた。 皆が呆然と座り込む中、気を取り直した世慧と冦夢が何とかしようと試みたが、道を塞いでいる大きな岩はびくともしなかった。 next 膨らむ期待back:3rd/潮煙
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前回の簡単なあらすじ シャーリー「やった!ベルX-1がクリスマスプレゼントだ!」 リベリオン、ニューヨーク州、バッファロー市街地 僕「…さて、今からどこへ行こうか?」 ベル社の技師に音速突破を頼み込まれた後、近くのホテルに荷物を置いてシャーリーに訊いた。 今日はここに泊まって、明日の朝に試験機とミューロックまで帰るスケジュールだ。 時刻は18時過ぎ。そろそろ夕飯時だろう。 シャーリー「そうだなー…ここには何度か来たことがあるから、美味しい店へ案内しようか?」 僕「ありがたい。よろしく頼んだ」 土地勘のあるシャーリーに案内を任せた。 しんしんと降る雪の中、歩道に積もった新雪を踏みしめて歩く。 視線を少し上げれば、雪の白にクリスマスの赤と緑が街頭に照らされて街中を飾っていた。 僕「それにしても凄いな。街中がクリスマス一色か」 白い息を吐きながら何となしに呟いた。そこら中に赤服で白鬚の爺様がいる。 何故か鼻が赤く点灯する、鹿のような生き物もセットだ。 シャーリー「そうかな?これくらいド派手に飾るのが普通だからなー」 僕「扶桑の新年と同じようなもんか」 シャーリー「へぇ、扶桑は年明けのほうが賑やかなのか」 同じように白くなった吐息がシャーリーの顔を覆う。 僕「そうだね。クリスマスもあるけど、年の暮れは家の中を掃除してる」 シャーリー「何か勤勉な人たちだな、扶桑の人って」 僕「ある意味、年末の恒例行事だからな。そっちの新年ってどんなふうなんだ?」 歩きながら訊いた。歩くたびに新雪がワークブーツに踏まれて悲鳴を上げる。 寒さで頬と鼻先を赤らめたシャーリーがしばらく考えて答えた。 シャーリー「ん~、祝うには祝うけど、2日からは働いてるよ。結構あっさりしてる」 僕「そっちのほうが勤勉じゃん。扶桑人は11日ぐらいまでは正月気分だよ」 シャーリー「あはは、正月気分の僕も見てみたいな……おっと、ここだ」 通り過ぎそうになったガラスのドアへ戻る。レンガ造りを模した外壁のビルに こじんまりとしたドアと、その上には金文字の筆記体で店名が描いてあった。 引き戸を開けて、ドアに掛けられたサンタクロースのベルを鳴らした。 レストラン店内 暖かい暖房の効いた店内に入る。金髪をオールバックにした蝶ネクタイの店員が出迎えた。 彼に窓際のテーブルまで案内してもらい、着ていた上着を預ける。 椅子を引いてもらって腰掛けるという儀式で、内心に財布の中身を勘定し始めた。 僕「…何ていうか、すごいな、ここ」 シャーリー「…うん」 白いテーブルクロスに向き合って座った。 暗めの照明に落とされた店内で、時々揺れるランプの炎にシャーリーの顔の陰影が踊る。 僕「いつもこうなのか?」 シャーリー「いやー、昼間しか来たことがなかったから、まさかこうなっているとはね…」 僕「1人でふらりと入れるような雰囲気でもないしな…」 知らないのも無理はないか。店内を見渡せば、僕と同年代ぐらいのカップルもいる。 お互いに恐縮しても仕方ないので、いろいろと注文することにした。 程なくして、頼んだシェリー酒がグラスに注がれる。示し合わせたようにグラスを持ち上げて軽く鳴らした。 シャーリー「乾杯、メリークリスマス」 僕「メリークリスマス」 ついと一口だけ飲んだ。焼くような感覚がじわりと喉に染み込み、通り過ぎる。 独特の芳香が口の中に残った。 僕「そう言えば、リベリオンってお酒は何歳から飲んでいいんだ?」 シャーリー「ん~、州によって違うけど一応18歳からなら良いんだよ」 さっそくアルコールが回ってきたのか、頬を赤らめて答えた。 シャーリー「まさか、あたしがまだ飲めない歳だと思ったのか~?」 僕「ほら、国によって法律が違うから、色々マズイかもしれないし」 シャーリー「お固いな~あんまりきっちりし過ぎるのも考えものだぞ~」 にこにこと笑いながら言う。笑い上戸なのかなと思いながら更に一口。 体の中からじわりと火照ってくるのが分かった。 前菜、スープ、メインディッシュが並べられる。全部を深く味わうようにしてゆっくりと食べた。 鶏肉のソテーは、またここで食べたくなるほど美味しかった。 その一方で向かい側に座るシャーリーは、瓶を1本空けてから調子が出てきたのか 2本目のワインをもう既に半分程飲んでいた。 シャーリー「…それでさ、P-39でローパスしてたら木に引っかかっちゃったんだよ。 帰ってからその傷跡が整備士官に見つかって、何て言われたと思う?」 僕「『ストライカーで木でも切ろうとしたのか』って言われたとか」 シャーリー「『お前は鳥と追いかけっこしてたのか』、だって。 だからこう答えてやったよ『あと少しで捕まえられそうでした』って」 そこで一旦止まって水でも飲むようにワインを飲む。ペースが早い。僕もちびりと一口。 グラスが空になったので、ボトルを手にとって自分のとシャーリーの分もグラスに注いだ。 シャーリー「そしたらさ、こう言ったんだ『ほう、そのトンチキ鳥は巣の中にいたに違い無いな』 『翼の代わりに木が生えるわけがない』いやーあの後は大変だったよ」 僕「それはもう接触じゃなくて衝突だろ…」 その当時を思い出したのかクスクスと笑った。 僕「そりゃ司令から直々に『イェーガーから絶対に目を離すな』って言われるって」 シャーリー「もーホントに楽しかったよ……でもさ、不思議じゃない?」 すでに空になった皿とボトルを脇に避ける。両肘をテーブルについて顔を載せた。 内緒話でもするように僕も少しだけ顔を近づける。 シャーリー「こうやって話たり、テストパイロットに選ばれたなんて まだちょっと信じられないよ。これって夢?」 僕「さぁ?でも、夢なら確かめれば分かるんじゃないかな」 気を抜けば視界がぼやけてくる。その端で魚が泳ぐように店員がすいすいと近づいてくる。 夢現でも空になった皿とボトルをウェイターが片付けていった。 シャーリー「…なぁ、僕?」 僕「ん?」 半分溺れかかった意識が浮かび上がる。俯いて何か決めかねているみたいだった。 しばらく逡巡してから、確かめるように言葉を紡いだ。 シャーリー「…後でだけど、夢か現実か確かめてもいい?」 僕「…いいよ」 特に深くは考えずに答えた。 夕食後、ホテル内 僕「やっと着いた…」 あちらこちらを迷い歩いて、ようやく今日泊まるホテルの部屋の前に辿り着いた。 懐中時計を見ると、ホテルへ着くまでに2時間近く掛かったようだ。 酔っぱらい2人で知らない街を迷うもんじゃないな、と時計をしまいながら思う。 僕「起きろー、部屋に着いたぞー」 僕に抱きついたままのシャーリーに声を掛ける。 気がついたのか、薄めに開いた目を擦りながら周りを見渡した。 シャーリー「んん~、もう着いたのか~?」 僕「そうだよ……んで、部屋の鍵はどこだっけ…?」 ぐでんぐでんになったシャーリーを部屋の前に放置する訳にもいかない。 フロントで受け取った鍵を探した。コートの右ポケットから取り出して鍵を開ける。 半分意識のないシャーリーを抱きかかえて、右腕でドアを開いた。 僕「風呂と歯磨き、それと着替えぐらいは自分で出来るよな?」 シャーリー「それくらい酔っ払ってても出来るって~」 ヘラヘラと笑って答えたが、さっきからずっと凭れたままだ。 僕「本当かよ…」 シャーリー「心配性だな~」 こんな調子だと、バスタブで熟睡してしまわないか心配になってきた。 シングルベッドの前まで動かないシャーリーを運ぶ。ベッドに腰掛け、一息ついたところで シャーリー「…確かめても、いい?」 唐突に訊かれ、答えようとする前に柔らかい感触が唇に当たった。 その身を預けるようにもたれ掛かってくる。抗うことなく押し倒された。 じっと息を潜め時間が止まったような感覚の後、重なった唇が音もなく離れた。 シャーリー「これが夢なんてことは無いよね…?」 雪の積もる音と同じくらい小さな囁きが聞こえた。やっと目の焦点がシャーリーを捉える。 窓から差し込む雪明りの中で深い青色の瞳が揺れていた。 僕「…じゃあ、これも夢かな?」 咳きのように囁く。 シャーリーを引き寄せて唇を奪い返し、半開きだったその隙間から舌を入れてこじ開けた。 肩へ回った腕に力が込められたが、それもすぐに無くなる。口の中でお互いの舌が触れあった。 シャーリー「んっ……ぁん……」 舌が絡まるたびにシャーリーの口から甘い吐息が漏れる。寝返るように横倒しにさせ、組み伏せた。 立場が逆転して、今度は僕が押し倒したようになる。 甘えるように抱きつくシャーリーに、最初よりも激しく絡ませた。 シャーリー「……もっと……んんっ…」 押し倒した下で身悶える。その押し殺した喘ぎ声と柔らかい舌の感触で理性が飛びそうになる。 それでも理性の欠片が残っているうちに唇を離したが、腕の下から物欲しそうな目で僕を見上げた。 シャーリー「もっと、欲しいな……」 僕「…ここから先は音速を超えた後のお楽しみだ」 そこで切り上げようとする僕をより強く抱きしめた。 シャーリー「…帰ったら、部屋に押し入っちゃうかもよ?」 僕「その時は返り討ちにしてやる」 シャーリー「じゃあ、最後にもう一回キスして?」 答える代わりに口づけた。最初は優しく、徐々に熱く、息が苦しくなるぐらいに求め合う。 その熱をゆっくりと冷まさせ、唇をそっと離すと名残惜しそうに糸を引いた。 僕「もう良いかい?」 シャーリー「…うん」 そろそろ潮時だろう。軽く抱きしめてベッドから立ち上がる。着ていたままだったコートのシワを払った。 部屋のドアに向かい、ドアノブに手をかけたところで振り返った。 僕「…おやすみ、シャーリー。いい夢を」 シャーリー「おやすみ…」 ドアを開けて、閉まる音を背に自分の部屋へ歩いた。 第5話『発進』に続く
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山の頂上には男の言った通り、男がボムに囲まれていた。補足すると男達が、ボブス山に巣くうありとあらゆるモンスター達にだ。 「はあ……」 だが、男はこの危機的状況にも限らず落ち着いていた。まるで周りに自分以外の存在を認識していないかのようであった。 それであっても一方的に攻撃されるのでなく、的確に攻撃を受け流し反撃の機会を伺っている。 上半身は裸で、特徴的なフェイスマーク模様が付いているズボン、そして特殊な髪型。 その特異な衣装は彼がモンク僧だと言うことを物語っている。 「ふん!」 男はかけ声と共に飛び宙を舞う。そして目にも止まらぬ速さで近くにいる矮小な獣人、ドモボーイに蹴りかかった。 「グガァ!」 低い呻き声を上げ、その獣人は地に伏した。 「ふう……」 返り血を拭い安堵の息を漏らすヤン。だが、直ぐに元の険しい表情に戻る。 いくらファブールでは敵なしの彼でも、この数のモンスターと孤軍奮闘するのは分が悪かった。 「ヤン隊長。このままでは全滅です! 此処は退きましょう」 生き残った部下の怯えた声が聞こえてくる。 「…………」 ヤンは周りを見渡す。何人もの傷ついた部下がモンスター相手に悪戦苦闘している。 逃げられるか? 一瞬のうちによぎったそんな考えを頭から払う。 こうもあからさまに囲まれていると、とてもじゃないが逃げおおす事は不可能であろう。 自分だけならばなんとか可能であるかもしれない。 しかし、自分は誇り高きファブールのモンク僧の隊長である。負傷した部下を置いてファブールに帰還でもしてみろ。 民に顔がたたないし、王はそんな自分を許さないだろう。それ以上に自分がその事を許さないであろう。 「…………」 しかし、それだからと言ってこの状況をすぐにでも覆せるれはしないだろう。この数ではいずれヤンも押されてしまうだろう。
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19 00 Merja 今いる場所から上までずっと見渡せるんでしょうか? 19 00 Ignacio ぱたぱた帰ってもいいよ!w 19 00 Rea 自分含めて7人かなぁ……? 19 00 Aine おぉっと。 19 00 Aine どうするかな 19 00 GM_Cran 神の視点で見渡せます 19 01 GM_Cran でも隠れているキャラクター(見張り)は偵察しないと見えません 19 01 Merja キャラの視点では見えない? 19 01 GM_Cran 具体的には 19 01 GM_Cran 高いところをばっさばっさと飛んで鳥瞰すれば 19 01 GM_Cran 見える様になります 19 01 Merja あ、じゃあわたしも具体的に言うと 19 01 GM_Cran あい 19 01 Merja ずっと見てたら巡回してる人がいないかな? 19 01 Asad あれ、メッツさんいれたら8人? 19 01 GM_Cran なる 19 02 GM_Cran いるいる 19 02 Merja いるのかー 19 02 Aine だろうなぁ・・・。 19 02 GM_Cran いいや、開示しちゃえ 19 02 Asad もう待っててもらうか…? 19 02 Merja わーい 19 02 Ignacio 飛んで帰るからみんなで帰れよー 19 02 Rea あ、メッツさんさようなら…… 19 02 Aine シルフも呼べないかなコレ…。 19 02 Aine 呼ぶと定員やばそうだ・・。 19 02 Rea シルフさん見捨てれば…… 19 03 GM_Cran http //www.geocities.jp/cran_ruina/MAP2.gif 19 03 Aine 送還はどうなるでしょ 19 03 Vieri 召喚って帰すのできなかったっけ 19 03 GM_Cran ぐるぐると回ってます 19 03 GM_Cran 左側の2点 19 03 Vieri なるほど 19 03 Aine ふむう 19 03 Rea 帰す時の記述は何も…… 19 03 GM_Cran 8-5にいるキャラが三角地帯を回っていて、 19 03 GM_Cran 5-9にいるキャラが岩山の周りを回っています 19 04 Asad なるほど 19 04 GM_Cran 「なんかあの見張り(5-9)、弓を持っているみたいに見えますね!」 19 04 Rea ふむ…… 19 04 GM_Cran 送還できて良いよ! 19 04 Merja ふむふむ 19 04 Asad 射撃かー 19 04 Ignacio 撃ち落されるフラグか 19 04 Rea 遠距離は結構届きますねぇ…… 19 05 GM_Cran 「どうしましょう、どうしましょう!」 19 05 Asad メッツさんどうしましょう 19 05 Merja 「うーん、一回で倒しちゃう自信はないです」 19 05 Ignacio つれてってかまわないんじゃ? 19 05 Aine 「…」…さすがにメッツさんを囮にするわけには…。 19 05 GM_Cran 「えっ、わたくしですか!わたくしは川を渡ってこっそりと道を抜けて……こっそりと砦に行きたいと思います!」 19 05 Ignacio ボスと戦うとしたら戦力はほしいよねえ 19 06 Aine んですねぇ。 19 06 Asad だよねー 19 06 Rea でも定員オーバー…… 19 06 Asad いざって時転移で逃げれたらありがたいんだがなぁ 19 06 Vieri どうにか蹴散らしながら逃げ帰る? 19 06 ryuni 置いてきぼりにするわけにはいかないしなあ 19 07 GM_Cran 「お、置いてけぼりですかっ……!だ、大丈夫です!がんばって帰ります!(涙目)」 19 07 Ignacio 砦に窓があるなら私が…ぶるぶる 19 07 Rea 転移をあてにしないでレッツゴーっていうのも、私は気が楽ですがー 19 07 Ignacio すぐに逃げなきゃいけない状況とかそうぞうしなかったなあ 19 08 Asad イグさんはひたすら上に飛べば逃げれるかなぁ、上空いてればだけど 19 08 Aine 「……砦に馬があれば馬を奪って逃げればいいと思います。」>メッツさん 19 08 Ignacio とりあえず飛べるなら飛びたいよねw 19 08 Asad だよねぇ 19 09 Asad 使えるスキルはフル活用したい 19 09 Ignacio 「騎士さんが馬泥棒さんはなんだか素敵な案ですねえ」にこにこ 19 09 Merja 「素敵なんですか」 19 10 Merja 「(この人の感覚ってわかんないなー)」 19 10 Rea 「泥棒も何も戦争中ですからね……」 19 10 Asad 「人の馬を盗むのは気が進まんが…そんなこと言っている場合でもないしな」 19 10 Ignacio 「え、素敵じゃないです?なんか切羽詰った、物語の一部みたいで」 19 10 Merja 「戦争だと馬泥棒も許されるんですか!?戦争はいけませんね!」 19 10 Vieri 「そもそもやってる事自体が泥棒だしなあ」 19 11 Merja 「取り返しに行くんです!」 19 11 ryuni 「泥棒されたのを泥棒し返すってとこか」 19 11 Vieri 「お、おう……取り返しにいくんならいいのか」 19 11 Rea 「強奪されたものを盗みに行くとも取れます」 19 11 Aine 「…ぶっちゃけ物資をうばわれてるんですし、等価のものを奪うのは取り返すのと同じでいいかと。」 19 11 Asad 「…まあ、俺は請け負った仕事をこなすだけだ」 19 12 Vieri 「アサド渋いねえ。で、その路線でいく? メッツ連れてって、逃げる時は砦の馬を探すっての」 19 12 Merja 「こっそり行くのは戦いを避けたからなんです!」 19 12 Asad 馬いるとも限らないしなぁ 19 12 Merja ですねぇ 19 12 Vieri (いま「渋いアサドさんすてきー」とか言いそうになったw 19 13 Vieri メッツさんおいてく? 19 13 ryuni 「見つかるとこっちがやばいからな」 19 13 Merja 帰っててもらいましょうか 19 13 Merja なるべくなら見つからないようにがんばる 19 13 Asad そうする? 19 13 Merja 見つかったら撤退戦 19 14 Vieri PL的には帰ってて欲しいところ 19 14 Merja イグさんが離脱するのを待って転移 19 14 Aine 「……難しいですね・・。」 19 14 Merja というのはどうですか 19 14 Rea PC的にも連れて行くのは不安 19 14 Ignacio こっちはそれでいいけどー>離脱 19 14 Vieri さんせいー 19 14 Rea でも、ほっとくのも不安 19 14 Aine むしろ 19 14 Asad いいと思うー>撤退 19 14 Aine 中で騒ぎを起こしたら 19 14 Aine 何か森で騒ぎを起こしてもらって 19 14 Aine 逃げてもらうのが良さそう。 19 15 GM_Cran ただいま 19 15 Aine 役目を与えておけば 19 15 *** Aikg_Rise is now known as Aikagi 19 15 Aine 迂闊な事はしないと思う。 19 15 Asad GMきた!これでかつる! 19 15 GM_Cran 「陽動して撤退ですね!大任ですね!」(拳をにぎる) 19 15 ryuni 「…ダメだなこれは」 19 15 Aine 「…だめっぽいですね。」 19 15 GM_Cran 素直に言うことは聞きますよ! 19 15 Asad 「あー、なんだ。少し落ち着け…」 19 16 ryuni 「適当な理由じゃ、かなり曲解しそうだ」 19 16 Rea 「……不安ですね」 19 16 GM_Cran あ 19 16 GM_Cran 食事休憩30分くらいいいですか? 19 16 Asad おkでーす 19 16 Ignacio あい 19 16 Merja はい 19 16 ryuni はーい 19 16 Vieri 「言われたそのままの事はしてくれそうだけど……なあ」不安そう 19 16 Vieri はーい 19 16 GM_Cran じゃあ作戦をおのおの考えつつ 19 16 Rea お任せしますー 19 16 GM_Cran 19:45から再開ということで! 19 17 Merja はーい 19 17 Ignacio りょうかーい 19 17 Asad 了解! 19 17 Rea はい 19 17 GM_Cran ではノシ 19 17 ryuni りょうかい! 19 17 Asad じゃあ離席しまーす 19 17 Vieri ノシ 19 17 Asad ノシ 19 17 ryuni ではこちらも離席します 19 17 ryuni ノシ 19 17 Rea ノシ 19 18 Aine あいあいさー 突発十一回表ログ7
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AMRITA -不滅ノ花- / SOUND HOLIC feat. Nana Takahashi words by Nana Takahashi music by GUCCI arranged by zikee この身に翼があるのなら 全てを見渡せるのだろう 果て無き砂漠の蜃気楼 銀色に輝く幻道(マボロミチ)に 想いを馳(は)せた 何も与えられぬ運命(サダメ)でも 星を頼りに進めばいいさ 還る場所のない旅路を逝く 君と 永遠(トワ)に咲け 永遠に咲け 幾千年の時を超えて 燃え上がる 鮮やかな 命の炎 闇に散る 流星の火花が 月夜を焦がしてく 焼き付けた 世界をまた 繰り返す 不滅ノ花々の夢 暁天(アカツキ)に 光差す 地平線から昇る太陽 どこまでも流れゆく 万里の大河よ 燦然(さんぜん)と 煌(きら)めいた鼓動が 明日を切り拓く 信じたい 絆がいま 紡ぎ出す 不滅ノ花々の謳(ウタ) 清らかに 奏で合って
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【名前】 カメレモン 【読み方】 かめれもん 【世代】 アーマー体 【種族】 爬虫類型 【タイプ】 フリー 【必殺技】 タングウィップ 【所属】 ジャングルトルーパーズ 【詳細】 アルマジモンが優しさのデジメンタルのパワーによってアーマー進化した爬虫類型デジモン。 その皮膚は特殊な構造をし、周囲の環境をスキャニングして、皮膚のテクスチャを張り替えて同化する能力を有する。 隠密行動に適し、難攻不落のセキュリティを掻い潜ることでデータベースに進入できる。 そのため、各企業がライバル会社のデータベースに進入させ、情報を奪うために利用することがある。 更にスキャン装置を内蔵した両眼を器用に動かし、360度を見渡せる。 必殺技 タングウィップ 伸縮自在で強力な舌を鞭のように撓らせて攻撃する。
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技・術 ここは代々伝わりし、古の技や術が集まった保存館である。 クロノエルムの住人が発見・会得した素晴らしい技をとくとご覧あれ! 殺戮の眼 京介がゲームの世界に入るとき、最後の刺客として与えられた技。 まず、最初に動体視力が格段に上がり、次に視力が上がる。正確に測定したことは無いがおよそ10.0まであがると予想される。他にも状況判断能力があがったり、瞬間記憶能力が身に付く。 これらは何もしなくても、常時備わっている。 意識して使うものとすれば、ものを透視したり、遠視・近視、京介を視点として360度見渡せたり、視点を外しての全方向を見渡せたり、などなどである。 透視できるものは幾つか規制されているものがある。エレメント系(炎・水・雷・闇・光)のバリアに覆われたものは透視できない。 また衣服などももちろん透視できるのだが、京介がそこまで破廉恥なことをして女性の裸体を見ているかは謎である。 この殺戮の眼で最も重要なのが見ただけで殺せるという、人間離れした技である。 見ただけというと誤解があるので、詳しく説明すると、人間またはモンスターなどの肉体及び細胞・骨・神経・血管・臓器などを破壊できる。もちろん破壊するには目視する必要があるが、上記した透視や遠近などを駆使すればほぼどんな時でも殺すことができる。すなわち最強の攻撃である。 しかし、この最強の眼にも欠点があり、エレメント系、エレメント系のバリアに覆われたもの、魔法・魔術などは破壊できない。(今のところ) また余談だが自分の眼自身は破壊できない。 さらに、破壊したときの光景がずっと眼に焼きつくため、強いショックを起こし行動できないときもある。 頻繁に使用すると体力ももちろん精神力も削られ、眼に強い痛みも感じる。 何かのきっかけに暴走し眼に見えるものをすべて破壊してしまう時が京介もあったようだ。 内容的には師匠が使う眼と同じ効果だが、威力や使用範囲は京介の方が上である。 細胞活性・肉体変化 翔一がゲームの世界に入るとき、最後の刺客として与えられたもう一つの技。
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ラブは小走りになる足を何度も宥める。 立ち止まり、深呼吸し、ゆっくりと歩き出す。 それでも気が付くとまた足が勝手に走り出そうとする。 急いだ所で待ち合わせの時間にならないとせつなには会えないのに。 そうと分かってはいても、逸る心は足を急がせる。 せつなに会える。すぐそこまで来てる。 焦らないなんてとても無理だ。全速力で走って行きたいくらいなのに。 今日はクリスマスイブ。 十二月のはじめにせつなから連絡を貰った時は、比喩ではなく飛び上がった。 イブとクリスマス、泊まりがけで帰って来られる。丸二日、一緒に過ごせる。 せつながラビリンスに行って以来、顔を見られるのは精々数ヶ月に一度。 それも長くても朝来て夕飯後には帰ってしまう。 なるべく時間を作って帰って来てくれてるのは分かってる。 それ以外にほんの一時間や三十分、アカルンでやってくる事があるから。 ラブが寂しくて苦しくて我慢出来なくなったのが伝わってしまうようなタイミングで。 家族としてではなく、ただラブだけに会う為に。 (…ごめんなさい、どうしても我慢出来なくて……) そんな風に言われたら我が儘が言えなくなる。 どうしたって、無理してるのも頑張ってるのもせつななのだから。 せつなに何もしてあげられない。黙って待って、邪魔しない事。 それしか出来ない。 「ダメダメ、こんなんじゃ。今日と明日は思いっきり楽しく過ごすんだから!」 わざと声に出して自分に言い聞かせる。 せっかくせつなに会えるのに。寂しかった事なんて考えたって仕方ない。 町を彩る赤と緑と白。両親や友人達とクリスマス気分に染まっていく周囲に浸りながら、 ここにせつながいないのが残念で仕方なかった。 楽しさと期待が高まれば高まるほど、せつなもここにいてくれたら …そう反比例するように喪失感に取りつかれた。 何度も頭を切り替え、せめて帰って来た時にうんと楽しんで貰おう、 いっぱい笑顔になって貰おう。 そう思って、精一杯準備してきたのだから。 待ち合わせは町が見渡せるあの白詰草の丘。 本当は待ち合わせにはあまり向いてない場所だ。 家からは遠いし、今の時期は遮る物も無くて寒い。 おまけに花も咲いてる訳無いから殺風景この上ない。 でもラブはわざわざそこを指定した。 せつなも反対はしなかった。せつななら、アカルンで直接家に来る事も出来るのに。 ラブはせつなも自分と同じ気持ちなのかも知れないと少し嬉しかった。 だって、そうすれば一番最初に顔が見られる。 待ち合わせ場所から家に着くまでは二人きりでいられる。 そう思ったから。 (いいよね…それくらいは…) せつなに会いたいのはみんな同じ。 でもせめて、ほんのちょっぴり独り占め出来る時間が欲しい。 この時間だけ、ゆっくり二人で手を繋いで歩きたい。 それくらいの我が儘は許して欲しいと思ってしまったから。 (あれ…?) ラブは時計を見る。まだ待ち合わせの時間までは後10分ある。 でもせつなはいつも必ず時間よりも早く来てるのに。 キョロキョロと周りを見渡しながらラブは不安に駆られる。 (…遅れるのかな…?) ゴソゴソとポケットからリンクルンを取り出して眺めて見ても、メールも着信も無い。 ひょっとしたら急用が入ったのかも知れない。 直前になって、来られなくなったとか…。 でも、もしそうでも連絡くらいくれるよね。 ああ、でもまだ待ち合わせ時間が過ぎた訳でも無いのに何考えてんだろ。 たまたまちょっとこっちが早く着いただけなんだから。 それでもラブは不安気な顔で何度も周りを見回す。 うろうろと行き来し、丘のてっぺんで背伸びしてみたり。 そんな事をしたってせつなが早く来るはず無いのに。 「ふぁっっ!?」 突然ひんやりした手に後ろから目隠しされた。 「ふふふ、だーれだ?」 心臓が跳ね上がる。 耳元で感じる吐息。 背中のすぐ後ろのぬくもり。 こんなに近くに来られるまで全く気配を感じなかった。 まったく、こんな時にまで元戦闘員の本領を発揮しなくてもいいのに。 もう、びっくりさせないでよ。 そう、笑って振り向こうとしたのに。 呼吸が早くなって、体が動かない。 「…もう……びっくりした…」 情けないくらい、誰が聞いても分かるくらいの涙声。 「うん…ごめんね」 「せつな…いないんだもん……」 「…うん」 「来られないのかなって……来なかったらどうしようって…」 「……うん…」 ああ、何言ってるんだろう。 せつなのちょっとした悪戯心なのに。 遅刻した訳でも、すっぽかした訳でもないのに。 責めてるように聞こえたらどうしよう。 早く笑わなきゃ。お帰りって、待ってたよって言わなきゃ。 「ごめんなさい。あのね…」 せつなは目隠ししていた手をほどき、ラブの胸の下に組む。 ぎゅっと体を押し付け、後ろからラブのうなじに顔を埋めてきた。体温、鼓動、息遣い。 いつものせつななら、こんな人目に付きそうな場所でこんな事はしないのに。 ラブはまた何も言えなくなる。 「あのね、見ていたかったの」 「……何を…?」 「ラブが、私を探してるところ…」 「…せつな……」 「ラブが、私に会いたがってる…って。私に会いたくて、走って来てくれたんだって…」 「………」 「ごめんなさい。泣かせるつもりじゃなかったの…」 本当は、ラブが来る少し前にせつなは着いていた。 小高い丘からは周囲の様子が遥か遠くまで見渡せる。 そこに、ラブがやって来るのが見えた。 白い息を吐き、頬を桃色に紅潮させ、その瞳はキラキラと輝いている。 何度も小走りになっては止まり、ゆっくりと歩み出してはまた足が急ぎ出す。 その動作の一つ一つがはっきりと見えた。 ラブが何を思ってここへ向かっているのか。 せつなを想う、その気持ちまで見えるようで。 すぐにでも駆け寄りたくて。 ただいまって言いたかったのに。 どうして、そんな事を思い付いたのか。 気が付くと、その場から離れてそっと様子を伺っていた。 期待に輝いていたラブの瞳が心細さに翳る。 落ち着きなく動き回り、所在無さげに佇む。 その姿に言葉に出来ない愛しさが溢れた。 どれほどラブがせつなに会いたがってくれてたのか。 せつなもそれ以上にラブをずっと求めていたから。 「…ごめんなさい。私、意地悪よね…」 せつなの手の上にそっと手のひらを重ねる。 凍えた手。首筋に掛かる髪もひんやりと冷えきっている。 「いつから、待ってたの?」 「ラブが来る、少し前…かな」 「…手、すごく冷たいよ。寒かったでしょ?」 「ううん。ちっとも」 だって、ラブに会えるんだもの。 ようやく振り向き、せつなの頬を両手で挟んで額をくっ付ける。 手は冷えているのに、その頬は火照らんばかりに熱かった。 「…ラブ、人に見られたら恥ずかしいわ」 「先にくっ付いて来たのはせつなの方だよ」 「どして、ずっと目を瞑ってるの…?」 「久しぶりだから」 「…?」 「いきなりこんな近くでせつなみたいな可愛い子見たら、眩しくて目が開けられない」 「なに言ってるのよ…」 少し笑みを含んだ甘い声音。 ゆっくり、ゆっくり目を開ける。 微笑んだせつなの顔が目の前にある。 随分髪が伸びてる。 表情が前より大人びてる気がする。 誰よりよく知ってる顔なのに、初めて会った時みたいに胸がドキドキしてる。 もっともっとよく見たいのに、涙の膜が邪魔して輪郭が滲む。 「行こう!」 ラブはせつなの手を握って走り出した。 本当は思い切り抱きしめたかった。 でもそんな風に触れ合ってしまったら、今まで抑えていた気持ちが爆発してしまいそうで。 ゆっくり歩いて、束の間の恋人の時間を味わう。 そんなの、到底無理な話だった。 ラブは小走りに駆けながら、ひっきりなしにしゃべり続ける。 どんなに今日が待ち遠しかったか。 みんなどんなにせつなに会いたがっているか。 ツリーやリースを飾り、ご馳走を考え、プレゼントも用意してある。 みんなみんな、せつなが来るのを心待ちにしている事を。 しゃべりながら走ると息が切れる。何度かむせ込んで止まってしまった。 それでも何とか息を整えて、また走り続ける。 そうしないと、余計な事を言ってしまいそうだから。 早く、家に帰らないと。 早く、みんなにせつなを会わせないと。 このまま二人きりでいたら、きっとせつなを連れてどこかへ行ってしまいたくなる。 誰にも会わせず、どこにも、ラビリンスにも帰らせずに閉じ込めてしまいたくなるから。 何もかも振り切って、せつなを自分一人のものにしてしまいたい。 そんな気持ちに押し流されてしまうから。 あたし一人のせつなじゃない。 せつなはあたしだけに会いに戻った訳じゃない。 みんなせつなが大好きなんだ。 せつなだってみんなに会いたいんだ。 分かってる。 分かってる。 分かってるから。 みんなと一緒に、家族として過ごす。 クリスマスをせつなが楽しんでくれればそれで満足。 大丈夫。きっとすごく楽しい。 せつなが幸せに笑ってくれたなら、きっとこんな自分勝手な独占欲は 成りを潜めてくれる。 だから早く。みんなのところへ行かないと。 「お母さんね、何日も前からご馳走のメニュー考えてたんだよ!」 「うん」 「あたしも下拵えいっぱい手伝ったんだ。あ、ハンバーグは全部ラブ作だからね!」 「楽しみね」 「お父さんは肉じゃが!おっかしいよね、クリスマスに肉じゃがってさ!」 「そうなの?」 「そーだよ!だってどう考えても普段のフツーのお惣菜だし」 「でも、お父さんの肉じゃが、とっても美味しいわ」 「そーなんだよ。だからさ『せっちゃんは僕の肉じゃがが好きなんだからいいんだよ!』って」 「じゃあ、一番最初に肉じゃが食べる」 「そうしてあげて。チキン押し退けてメイン陣取ってるから!」 休む事なくはしゃいだ声で言葉を紡ぐ。 せつなも嬉しげに答えてくれる。 弾む心は嘘じゃない。 みんなの喜ぶ顔、思い浮かべるだけで胸が沸き立つ。 ほんの少し、ヤキモチを誤魔化してるだけ。 楽しい気分の方がずっとずっと大きい。 それは本当なんだから。 「ただいまぁっ!」 勢いよく玄関を開けると歓声が上がった。 もうみんな勢揃いしてる。 お母さんに抱き締められて涙ぐむせつな。 お父さんに頭を撫でられてはにかむせつな。 美希と祈里にもみくちゃにされて声をたてて笑うせつな。 レミおばさんや尚子おばさん、正おじさんに生真面目に挨拶するせつな。 お帰りなさい。久しぶり。会いたかった。 弾ける笑い声、明るい笑顔。 みんなで味わう幸せに心が穏やかになっていく。 「そうだ!せっちゃん、これ!」 「お父さん…?これ、お年玉って…」 「そう!今の内に渡しておこうかと思って!」 「…あの、一応お正月にも顔は出せるようにしようと思ってるんだけど…」 「いいんだ、いいんだ!その時はもう一回あげるから!」 「あー!せつなだけずるーい!」 「お?ラブも欲しいか?よーし、待ってろ〜」 「お父さん!いい加減にしてくださいよ!」 約束通り、真っ先に肉じゃがを取り分けたせつなに、すっかり気を良くした上に ビールも入っていい感じに仕上がった父が大盤振る舞いを始める。 苦笑いでたしなめる母も諦め気分だ。 周囲の笑い声をそっちのけで財布を覗き込んでいる父は、素面に 戻った時に後悔しそうだ。 料理に舌鼓を打ち、他愛無いお喋りや近況報告。 ゲームに興じて笑い転げ、プレゼントを見せ合う。 その中で、ふとした拍子にぶつかるお互いの視線。 ラブの眼差しに熱が籠ると、必ずせつなはその視線を受けとめ、 同じ熱を返してくれる。 あなたが好き。 会いたくて会いたくて堪らなかった。 抱えている想いは同じ。でも今は…。 テーブルの下でそっと指を絡め合う。 ゲームやお喋りをしながら相手の肩に然り気無くもたれかかる。 それが精一杯。 「……ラブ」 手を洗いに洗面所に立ったラブをせつなが追い掛けて来た。 そこで初めて、正面から抱き締め会った。 息が止まるほど力を込めても、ちっとも苦しくない。 すぐ側でパーティーの賑やかなさざめきを聞きながら、髪を撫で合い、 そっと頬や唇に触れていく。 「せつな、楽しい?」 「ええ、とっても…」 「そう…良かった…」 「…ラブ」 「せつなが嬉しいと、あたしも嬉しい…」 「…………」 「せつながあたしのサンタさんだもん。今は一緒にいられるだけでいい…」 「うん…」 懸命に、心に言い聞かせる。 クリスマスは家族で過ごすって決めたんだから。 胸の奥に燻る欲望は閉じ込めて鍵をかけないと。 恋人のぬくもりと匂い、柔らかな感触。 今は、これだけが手に入るすべてなのだから。 新-727へ